ぶよぶよの手でごめんなさい。
3日前に、わたしは左の手のひらにある小さなホクロを切除する手術をした。
若いイケメン医師が、麻酔注射痛いけど我慢してー、いきますよー、1,2の3っ! ブスー! とリズムよく。痛いのなんのって。
あとはもう痛くないですからねー。(真実でした。)
同時に、右の足裏、というより側面にあったホクロも切除してもらった。
麻酔だけがチョー痛かったけど、あとはまあ順調。
手術した日だけ、体中を熱いタオルで拭いて就寝。
でもね。手術して使えない手が左手だったのだ!
医師も看護師さんも右手じゃなくてよかったですねえ、と言われたけど。
実は、わたしは小さいとき、箸も鉛筆を使うのも”左利き”だったそうだ。それを気にした両親は、箸使いと鉛筆使いだけは右手に変えようと必死だったそうだ。
そんなことをわたしはこれっぽっちも覚えていない。
ただふしぎなことに、運動関係だけは左利きだった。
それから、絵を描く時に両手を使えたことは覚えている。
大学生になって、化粧をしているとき、友人から、あなたは両方の手で化粧できて便利ねえ、と言われたことがあって、ふと自分を顧みた。
たしかに!
右目と右眉毛を描くときは、右手を使っている。
左目と左眉毛を書くときは、左手を使っている。
当たり前に化粧していたけど、普通の人には奇妙に映っていたようだ。
それからというもの、ものを使うときの自分を観察してみた。包丁、しゃもじ、おたま、フライ返し・・・料理関係は両刀使い。(包丁だけは右手のほうが使いやすいけど、他のことは、無意識に左手を使っている。)
手芸の針の運針は左手を使うけど、かぎ針は右手。
では、ゴルフは、というと・・・夫から、左利き用ゴルフクラブはバーゲンがないから、右利きでプレイしろとのアドバイスから、右利きでプレイしている。
もう混ぜこぜだ。
わたしが頭の手術をしてから10年経った頃、ちょっとした異変を感じ、検査入院を受けたときのことだ。
検査がほぼ終了したときに、わたしはメモを取りながら医師に、「わたしは実は左利きなんですよね。」、とさりげなくいったら・・・医師はなんでそれを早く言わなかったのですかー!、と声を荒げた。
右手でペンを持っているから、てっきり、この患者は右利きだと思い込んでいたのだそうだ。
わたしは、医師に、右利きか左利きかと言うことは脳検査にそんなに重要なことなのですか、と訊ねた。どのように重要なことかの医師からの説明は覚えていないが、確かに右利きの人と左利きの人の脳の構造?仕組み?は違うのだそうだ。
右脳人間、左脳人間とか言うものね。
そんなこんなで、今回、左手が使えなかったことで、こんなに苦労するとは予想外だった。
自分でいちばんびっくりしたのは、右手で歯磨きがまるでできなかったことだ!
鍵を開けるのも、カーテンを閉めるのも、ごみを捨てるのも、帽子をかぶるのも、何もかも左手を使っているのだった。
今回のことで改めて痛感した。
ほんとのわたしは左利き~♪
左手の傷口、治ってきてるかなぁ〜
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