今日、10月1日。
わたしの贔屓のパン屋に行ったら、「価格改定」の張り紙が入り口に貼ってあった。原材料費高騰の折り、”やむなく”(!)今日から価格値上げとさせていただきます”~というお知らせ。というか、告知。
いよいよ来たか。
わたしの愛するシナモンロールも、台湾ドーナツもちょこっとずつ値上がり。
シナモンロールとホットコーヒーで、ヘルシンキまで「かもめ食堂」を訪ねて・・・と想像して、あの透明感ある北欧の空気を吸った気分になったものだったけど。
しかたない。
今日は、塩クロワッサンにしてみた。
「クロワッサン」には懐かしい”教訓”がある。
コンゴ民主共和国のキンシャサで、いよいよ暮らしが始まるというときにわたしの携帯番号が言い渡された。
末尾番号、9683。
わたしには、数字の羅列を見るとつい語呂合わせで暗記してしまいたく癖がある。
イイクニ つくろう 鎌倉幕府・・・と同じノリ。
色々、考えた。
クローハサン・・・ 黒ヤミ・・・縁起でもない言葉ばかりが頭に浮かぶ。
わたしのキンシャサ暮らしは、クラヤミなのか・・。
思えば、中央アフリカ共和国のバンギに着陸態勢に入った飛行機の窓から二重に架かる虹が見えたあの時。ああ、この茶色い、しょうゆ色の町だけど、ここできっと良い出会いがある♪、と確信できたのだった。初めてのアフリカ暮らしに対して不安感が見事に払拭された、あの「虹の光景」を思い出した。
キンシャサで、日がな一日考え続けた。そうだ、カイザーのクロワッサンでも買いに行くかな。
クロワッサン♪、クロワッサン♪、とリズム取っていたら、だんだんと、クロワッサン・・クローハッサン、クローハサン。・・・あれ???
なんだ。
9683って、クロワッサン、じゃん。
~というわけで、キンシャサ暮らしもめでたく楽しいものになった、という話。
病は気から、じゃなくて、気は持ちよう!!!
角度を変えて、やわらかい心でいることこそ大切なのだ、という一つの成長記録のような出来事でした。
今も、クロワッサンを見ると、ニンマリ柔らかい気分が満ちてくる。
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